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あけましておめでとうございます。

 投稿者:TOS  投稿日:2009年 1月 1日(木)09時50分38秒
編集済
  今年もよろしくお願いします。  
 

続きがあるのかなあ?

 投稿者:12  投稿日:2008年11月24日(月)23時08分33秒
  >TOSさんのことだからもう次の作品の創作に進んでいるのでは?
なんだか突然終わった様な終わり方ですが、自分でも驚いていてなんか続きがありそうで気に入っています。
次の作品は今のところありません。

ところでこの掲示板も別のを見ると「返信」があるところがあります。
設定でできるのでは?
こことか。
http://8819.teacup.com/rozanterm/bbs/2769
 

遅くなりました。

 投稿者:fumima  投稿日:2008年11月22日(土)08時23分6秒
   完結おめでとう御座います。明日にでも全てを読破してみようと思っています。TOSさんのことだからもう次の作品の創作に進んでいるのでは?

 御隠居もお元気そうで何よりです。それにしても立派な菊ですね。又の投稿お待ちしております。
 

優と美咲34-最終回

 投稿者:12  投稿日:2008年11月14日(金)23時19分49秒
編集済
  次の日優と美咲は新しい家で目が覚めた。
美咲「私たちどうなったのかしら?昨日はここに家無かったわよね。」
優「よくわかんないけど完全にこっちの人間になったっていう事じゃないの?」
美咲「優ってどんなことでもすぐに、順応しちゃうのね。」
優と美咲は家の近所を一回りして見た。

美咲「どこがどう変わったのか解らないけど、一緒にこっちに来た人の家があるみたいよ。」優「ほら、ここ佐々木さんの家、入ってみましょう。」
美咲がチャイムを押した。

佐々木「やあ、優達おはよう、不思議だけど便利だね。今朝起きたら自分だけの家みたいなんだ。ちゃんと表札も出てるし。」
美咲「佐々木さんも順応性がいいみたいね。もう戻れないって事みたいだけど。」
佐々木「俺の場合家族がまだ解らないからなあ、でもそのうち逢えるでしょう!ね、それより優の家、道場できてた?」

優「あっまだ自分の家良く見てなかった。」
佐々木「家どこ?」
優「2つ隣。」
佐々木「今から行っていい?。」
3人で優の家へ戻ると村松と山本が玄関の外で待っていた。
佐々木「やあ、お揃いだね、あとはヨネさんだけか。」

美咲「中へどうぞ。」
全員で中へ入ると道場はあった。
佐々木「わあ、また稽古ができるね。」

村松「うん、もう戻れないみたいだし、この世界の探検も急に興味が失せた、不思議だなあ、あんなに知りたかったのに。」

チャイムが鳴った。
美咲がドアを開けるとヨネが立っていた。
それからヨネが話したことは、全員を驚かせた。

優「うわっヨネさん自分のこと『私』って言ってる。」
美咲「驚くのはそこじゃないでしょ!」

-完-

謎を残したまま終わりです。
ヨネの話は読む人それぞれの想像にまかせたいのですがどうやらどうやらヨネは人間として生まれるのは初めてでは無いようです。

人間の世界を体験しながら宇宙の法則を微調整する指針とし....おーっとあまり書いて読む人の想像力が働かなくなってしまうと困るのでこの辺にしておきます。
 

(無題)

 投稿者:隠居  投稿日:2008年11月 5日(水)18時39分33秒
  お久しぶりです
菊の一輪咲きの鉢植えは
子供の頃に隣の叔父さんが
毎年咲かせていましたが
こんな立派な盆栽菊を見るのは
はじめてでした
岐阜の菊花展で立派な菊が展示されていましたので
投稿してみました
 

優と美咲33

 投稿者:12  投稿日:2008年11月 2日(日)00時35分53秒
  そこへ佐々木と村松が戻ってきた。
佐々木「優聞いてくれ、入り口らしきものは無くなっていた。例の場所、霧が無いんだ。」
村松「こっちの人に聞いてみると元のままにしか見えないようだけど、俺たちから見ると明らかに空間が閉じた感じだ。」

美咲「二人のご家族の事は何かわかりましたか?」
佐々木「いや、俺たちの家は場所が離れているから今はわからない。地震には巻き込まれたかも知れないけど、あっちは爆発は無いと思っている。」

村松「たぶん生きてる、しばらくは家族とはお別れだと思う、しかたがないよ。」
美咲「探さないんですか?」

村松「そう言うのを調べてくれる人がいるらしい。さっき頼んでおいた。明日にははっきりすると思う。」

そこへヨネが戻ってきた。
ヨネ「残念ながら家族はこっちに来ていた。じゃあ雨竜さんの所へ行ってくる。」
そう言い残してさっさと行ってしまった。

美咲「優、なんだかヨネさんおかしいと思わない?あの雨竜さんに会ったときからよ。普通こんな時は落ち着くまで家族と一緒に過ごすと思うのだけれど。」
優「うん、確かに変だ!雨竜さんに会ったとき彼女は雨竜さんのこと見つめてた。」

美咲「そうだわね、私も気が付いたわ。それにその時の表情がなんだか女らしかった。女なんだから不思議じゃないのだろうけど、彼女の場合いつもが凛々しいから、はっとしたわ。」

優「雨竜さんにひとめぼれかな?」
美咲「そうかもね、優、妬ける?」
優「まっ!まさか!」


雨竜「そろそろ来てくれる頃と思っていました。」
ヨネ「長い間一人でご苦労さまでした。これからは私がずっと一緒です、それは直感しました、でもわからないことだらけなので説明してください。」

雨竜「まずあなたは優さんや美咲さんに強く惹かれたでしょう?」
ヨネ「ええ、今まであんな気持ちになったことは無かったのに。」
雨竜「それもきっとここへ戻って来て私に会うために必要だったのでしょうね。」

ヨネ「ここでの私の寿命はどうなるのですか?あなたは永遠に生き続けるのでしょう?」
雨竜「あなたの寿命は元々私と同じ位です、私の寿命は永遠と言えば永遠です。」

ヨネ「私はここへ来てあなたに会うために生まれてきたのですね。そのために剣道をやって優さん達に会ってあの階段通路を通ってこちらの世界にやって来た、すべて必然で運命に導かれていた。あなたに会った時、理屈ではなく直感的にわかったのです。」
雨竜「あなたが戻って来るのはずっと前から解っていました。本当に待ち遠しかったです。」

ヨネ「雨竜さんあなたは誰ですか?人間では無いですよね。」

雨竜「確かに人間を創るのに関わったくらいですから、少し違いますね。でもあなたも私と同じですよ。まあ私も生命体と言うことで言えば同じ生命体なのですが、ちょっと古い種族と言うのが一番わかりやすいですかね。特徴は寿命が永遠なこと、人間にはないちょっとした能力があること、1つの宇宙に2人しか存在しないこと、ですかね。」


ヨネ「そうですか、しかし私も永遠に生きることになるとすると気が遠くなります、それとちょっとした能力ってなんですか?」

雨竜「いろいろありますが一番は、宇宙を正しく認識できることです。」
ヨネ「よくわかりませんがどういう事でしょう?」

雨竜「すいません、私もうまく説明できないのです、別の言い方をすると四次元空間を認識できる能力です。こういってもわかりにくいですよね、今すぐ解らなくても、もうじき解ると思いますので安心してお待ちください。」

ヨネ「そうですね、すいません難しいこと聞いたみたいで、一番は、というと他にもあるのでしょうがそれも徐々に教えてください。」

雨竜「是非そうさせてください、と言いたいところですがすぐに解りますよ。それより永遠に生きる事を気が遠くなると言っていましたが、その心配はありませんのでそれだけは先に言っておきます。」

ヨネ「まだそう言われても信じられません、いえあなたの事は信じますから正確には実感が湧かないと言っておきます。」

雨竜「こう言ったら解りますか?時間の感覚が変わります、今までも退屈なときと、楽しいときでは時間の進み方に違いが感じられたでしょう!あれとだいたい同じです、時間はたっぷりあっても退屈はしません、一人でいるときは待ち遠しかったですが、退屈はしませんでした、それにこれからは二人ですから退屈なんて絶対にあり得ません。」

ヨネ「ええ道場で稽古をしていると時間を忘れました。ところでさきほど私のこと戻ってきたと言っていましたが、どういう事ですか?」
雨竜「それは、以前あなたがここにいた事があると言うことです。あなたは人間の生活をしたいと言って自分の意思で人間界に生まれたのです、その能力と記憶を消したのも自分自身です。」

ヨネ「そっ!そうでしたか、ここにいたことがある感じはしていましたが、私自身で記憶を消したのですか、でどうすれば記憶が戻るのでしょう?」
雨竜「私と結ばれる事で記憶が戻る様になっています。」

ヨネ「やはりそうでしたか、なんとなくそんな感じもしていました、では早速結界を。」
雨竜「そんなに急がなくても時間はたっぷりありますが。」

ヨネ「なにか大切な記憶を封じ込めている気がしてならないのです、それも緊急を要するなにか。」
雨竜「承知しました、では結界を張ります。」

ヨネはいきなり服を脱ぎ始めた。それは今までのヨネとは別人の様で妖艶であり男っぽさのかけらもない女そのものだった。
 

優と美咲32

 投稿者:12  投稿日:2008年10月28日(火)17時39分24秒
編集済
  その後も死後の世界への冒険はつづいた。
特に熱心なのは村松だ。このところ週に2回は来ている。

村松「聞いてくれ、またいい情報だ。」
美咲「なんですか?」
優「いい情報って?」
ヨネ「命にかかわることか?」
佐々木「.....」

村松「この世界にずっと昔から住んでいる人がいるらしい。その人が今日会ってくれると言うんだ、ひょっとしたら全ての謎が解けるかも知れない。」
美咲「それはすごいですね、私たちも同行していいのかしら?」
佐々木「それは是非同行したい。」

村松「もちろんだ、これから早速みんなで行きましょう。でも今日は少ないですね。」
優「山本さんが来る予定だったけど、都合が悪くなったって連絡があった。」
ヨネ「じゃあ5人で出発!」

「雨竜」と言うめずらしい名前のその人はどう見てもヨネと同い年くらいの青年だった。
剣持氏も同行し6名での訪問となった。20畳くらいの広さの土間に通されたメンバーは簡単な椅子を勧められた。

雨竜「どうぞあまり快適な椅子ではありませんがお座りください。こちらの5名の方はあっちの世界の方ですね。」

佐々木「はいそうですが、わかりますか?あっ申し遅れましたが佐々木と言います。」
雨竜「ええ、剣持さんの所の入り口ですね。今開いているのはあそこだけですからね、さて皆さんの聞きたいことはわかりますが、何からお話しましょうか。」

「村松です、はじめまして、最初は私がこちらの世界に一番興味があったのですが、今はよくわからなくなりました。でも自分では一番かと思っています。私が代表して質問させて頂きたいと思います。よろしいでしょうか?」

雨竜「どうぞ。」
村松「みんなもいいですか?」
「異議無し。」
ヨネだけが返事をしなかった。別に反対する訳でもないようだったが、考え事をしているようだった。
村松「私は以前から死後の世界に興味がありました。死んだらどうなるのか?答えはここへ来る、と言うことがわかりました、しかし全員では無いようだし、ここもずっといるわけでも無いようだ、またここに大昔の人がいないことから、ここにも寿命があるらしいことがわかりました。でもどうなるのかはいくら聞いてもいままで誰にもわからないのです。」

雨竜「そうでしょうね、実はわからないようにこの世界ができているんです。順を追って説明すると、まず全員がここに来ない、と言うのはその通りです。死後フィルターにかけられて行き先が2つに分けられます。そう聞くと皆さんの中には天国と地獄を思い浮かべる人がいるかも知れませんが、ここが皆さんの考える天国とはかけ離れたイメージなのと同様に、もう一つの世界も皆さんが考えている地獄のイメージとはまるで違います。簡単に言えばこことほとんど同じ世界なのです。
2つめはここに寿命があるか、ですが、あります。ここへ来ると少しずつ若返って行くのに気が付きませんでしたか?ああ、あちらの世界の人はこちらへ来ても年をとって行きますが、こちらの世界の人は、1年で1歳若返ります。ですから60歳でこちらに来た人は60年経つと0歳になりここに存在することが出来なくなります、それを死ととらえるか、次の世界への旅立ちととらえるかはその人の考え方しだいです。それと次の世界の入り口は存在しません。いえ次の世界は無いと思ってもらった方が理解しやすいと思います。」

村松「ええっ若返って行く?そうでしたか、誰もそんなことは言っていませんでした。そして次の世界は無いのですか、そうでしたか、いや無いと思った方がわかりやすいと言うのはあるともとれる、いったいどちらなのですか?」

雨竜「若返る話からしましょう、剣持さんはこの中で唯一こちらの人です。ではその剣持さんに質問してみましょう、剣持さん、こちらの世界の人たちが年々若返っていることに気が付きましたか?」
剣持「そうでしたか、まったく気が付きませんでした。今その話を聞いても現実とつながりません。」

雨竜「どうですか?わかっていただけますか?こちらの人たちは若返っている人たちをたくさん見ているのに認識出来ないようになっているのです。それと同じように次の世界は皆さんの理解を超えているのです。こう言ったらわかりやすいかも知れません、個体での存在は無くなります、ひとつの大きな生命体にとけ込む事をイメージしてください。」

村松「ええっと言う事はやはりあるってことですね、でも人としての存在ではなくなる。つまり無いのと同じってことですか。大きな生命体って神ってことですか?」

雨竜「神というよりたくさんの生命の集合体と言った方が近いのですが個々の意識は無いのでひとつと言ったのです。神と言えばこの生命集合体とは別にこの宇宙の法則を作った方がいます。こちらの方の方がみなさんの考える神のイメージに近いかも知れません。」

村松「宇宙の法則を作った方!その方こそまさしく神です。雨竜さんは会ったことあるんですか?」

雨竜「ええありますよ。神と言ってもキリスト教的な全知全能の方ではありませんで、ギリシャ神話や日本古来の神々の方がイメージが近いですね。気さくでいつまでも子供のような純真な方です。」

村松「私たち人間もその方が誕生させたのでしょうか?」

雨竜「まあ広い意味ではそうなのでしょうが、どちらかと言えば私の方が直接関わった気がします。」

村松「ええっ!雨竜さんが人類誕生にかかわったのですか?それでは雨竜さんこそ神に近い存在なのではないですか?」

雨竜「なに私はたいしたこと、していません。ただ地球に有機物をばらまいただけです。
あとは法則に従って進化していった。あっ!たった今あなた達の来たそばで事故があったようです。
一度入り口付近に戻った方がいいかもしれません。」

優「事故って!」
美咲「わからないけど急いで戻りましょう!」

雨竜「ちょっと待ってください、調べてみます。」
雨竜が別室へ行った。

一同に不安がよぎった。
ヨネ「俺、あの雨竜って人、人じゃないかも知れないけど前から知っているような感じがする。それと事故って入り口がきっと閉じたんだ。」

優「そっそんな!入り口が閉じるってことは俺たち帰れなくなるってことか!」
雨竜が戻ってきた。

雨竜「残念です。入り口が閉じました。」

美咲「もう帰れないんですか?」
村松「雨竜さんあなたなら、なんとかなるのではないですか?」

雨竜「私にはどうしようも出来ません。」
佐々木「帰れないってことは、死んだのと同じってことですか!」
雨竜「厳密には違いますが、だいたい同じです。」

美咲「どうしましょう、私お母さんやお父さんにお別れ言っていない。」
優「それはみんなも同じだ。何がどうなったのかよくわからないけど急いで戻りましょう!」

村松「では雨竜さんそう言う訳なので、帰ります。」

雨竜「力不足で申し訳ありません。」

6名は急いで元来た場所へ向かった。
その場所が近づくと、大勢の人に出くわした。

その中から美咲を呼ぶ声がした。
忠司「美咲!美咲じゃないか!さっきの説明会では見あたらなかったから、無事だったのかと思った。やっぱりだめだったのか。」
美咲「お父さん、お母さんもどうしたの、何があったの!こんなに大勢で、一緒に亡くなるなんて!」
咲子「死ぬって怖いことだと思ってたけど、こうして美咲にも逢えたし、思ったよりどうって事無いわね。」

美咲「それより何があったのか教えて!」
忠司「ああ、君たちは知らないのかね。あの大地震のあと何かが爆発したような感じで、あれで近くの人はみんな死んじゃったんだろうね。あっという間の出来事だったから、わからない人には何がなんだか、わからないかも知れない。」

優「あの、俺の親父達もいるのかな?」
忠司「ああ、さっきまで一緒にいたけど、腹減ったって説明会場の食堂でなんか食べてから来るって、だからここにいればきっと逢えるよ。」

佐々木「じゃあ優達はここで待っていてくれ。俺と村松さんで入り口のあったところを見てくる。」
と言い残して佐々木と村松は行ってしまった。

咲子「あら、剣持さん久しぶりね。剣持さんがいるってことは、本当にここは死後の世界なのね。」

剣持「ああ、これは美咲さんのお母さんですね、久しぶりです。どうです全員そろったらとりあえず家へ来ませんか?」

ふと見るとヨネがぼーっと立っている。
美咲「ヨネさん、あなたのご両親はいたの?」
ヨネ「まだ見ていない。でもこっちにいるのはわかる。」

美咲「そう言えばさっきも入り口が閉じたこと、雨竜さんが言うより先にわかっていたみたいね、どうして?」

ヨネ「どうしてかはわからない、わからないけどわかってしまうんだ。雨竜さんて言う人に会ったときからなんだか自分が自分で無いような不思議な感覚がした。
最初気のせいかと思ったけど、どうやらあの人となにか関係があるのかも知れない。
もういっぺん会ってくる。」
そう言うとさっき来た道を引き返そうとした。

優は勝や忠司達から今起きたことを熱心に聞いていた。

美咲「待って!ご両親が来ているのなら探してからでもいいんじゃないの?きっと心配しているわよ。」
ヨネ「そうかそうだな、美咲さんがそう言うのならそうする。」
 

優と美咲31

 投稿者:12  投稿日:2008年10月18日(土)21時18分20秒
  美咲「村松さんが、こっちの世界の住人にも寿命がある、って言うんです。なんでもご両親の話を聞いてたらしいんです、本当なんですか?」

剣持「どうもそうらしいんだが、あまりそのことをみんな話したがらないんだな。」

早苗「そのことなんですけど、私も聞いたことありますけど、確かに話したがらない。だから詳しくはわからないんですよ、でも葬式は見たことも聞いたことも無い。この世界で死ぬ話って、なんだかタブー見たいです、でも確かに大昔の人はいないわね、みんな同世代に生きてきた人たちだわ。」

美咲「そうですか。昔の人がいないって事はやはり寿命っていうか、いなくなると考えるべきですね。」
剣持「なるほど、そうだろうな、しかし生きている時死ぬとどうなるかわかんなかった時はちょっと怖かったけど、わかってからは怖くなくなった、ここの世界で死ぬと言うことはどういう事なのかまだ、わからないがあまり怖くないな。」

早苗「そうね、確かにまた別の世界に旅立つだけのような気がするわね、そう思うと怖くないわ。」

優「俺、良くわかんないんだけど、例えば、ここから死んで次の世界へ行ったとして、そこでまた死んで、次の世界へ行くとしたら、きりがないんじゃないかな。」
美咲「優、それよ!村松さんが知りたがっているのは、きっとそうだわ。本人も気づいていないかも知れないけど、死ぬってことの本質、いいえ生きるってことの本質って言った方がいいかもしれない、ここへ来られるのは全員じゃなかったわよね。」

優「そうみたいだ。」
剣持「たぶんそうだな。」
早苗「確かに半分以下だと思うわ。」

美咲「選ばれた約半数の人がここへ来て、また次の世界へ選ばれた人だけが行くとして、それがずっと続くとしたらどうなのかしら?」
優「最後は一人になる。」

美咲「それもおかしいわね、でもずっと続けばそうなってしまうわ。」
優「選ばれなかった人はどうなるんだろう?」

美咲「それもわからないわね。」
優「結局謎だらけだ。」

剣持「わからないことは、わからないでしかたがない。」
優「腹減った。」
美咲「確かにもうこんな時間だわ。」

優「待ち合わせまでまだ1時間位あるけど、どうしよう?一度帰ってごはんにしようか?」
早苗「是非家で食べていって下さい、たいした物はないけれど農業しているので、新鮮な野菜ならあるのよ。」

優「じゃあそうしよう。」
美咲「本当に遠慮を知らないんだから。」

剣持「いや、遠慮はいらん、それに野菜は山のようにある。」
本当に野菜が山の様に出てきた。
優「うまい!新鮮な野菜はうまいなあ、それに料理の腕も最高だ。」

早苗「いっぱい食べてね。」
美咲「本当においしいわ、他のみんなにも分けたいくらい。」

早苗「そうね、今度来たらごちそうするわ、なんだか生きているときの事を思い出すわね、昔は稽古の後みんなでわいわい言いながら飲んだり食べたりするのが楽しかったわ。」

食事が済んで雑談をしていたら集合時間になった。
優「ごちそうさまでした。また来ます。」

二人が集合場所へ行くと山本、佐々木たちが来ていた。
優「どうでしたか?」
美咲「なにかわかりました?」
山本「うん、いやたいしたことはわからなかったんだけど、寿命って言って良いのか分からないけど確かにしばらくここで生活してから、いなくなる事は確かだ。そっちは?」

優「だいたい同じで、寿命があることは確からしい。次の世界の事はわからなかった。」
山本「しかし俺も死んだらここへ来られるのかなあ?どうも全員がここへ来るわけでは無いらしいんだ、悪人がいないそうなので、俺なんか世の中の役にたっていないし、ふるいにかけられて違うところへ連れて行かれる気がして」

美咲「じゃあ元の世界に戻りましょう。」
その日はそれでお開きになった。

次の日ヨネが珍しく早く来た。
美咲「あら、今日はお休みじゃあないの?」
ヨネ「あの、すいません。ちょっと話したいことがあって。」
いつものヨネらしくなくうつむいてしまった。
最初に美咲を見たときちょっと赤らめた様にまた顔を赤らめている。
美咲「どうしたの?優はジョギングに行っているの。」
ヨネ「いや話は優さんじゃなくて、あの、...」
美咲「優じゃなければ私しかいないわ。なにかしら?私にも告白?」

ヨネ「えっ知ってたんですか?俺の気持ち。」
美咲「ごめんなさいね、年下のあなたにそんな思いさせて、実は私もあなたのこと気になるのよ。でも誤解しないで、深い関係になりたい訳じゃあないの。」

ヨネ「俺もだ、俺男も好きになったこと無かったけど、女なんてさらに無い、でも美咲さんを初めて見たときドキッでしたんだ。でもなんか変だし、自分でも納得いかなくて、どうしていいかわかんないんだ。女が女を好きになってもしかたないし、言ってみたところでどうにもなるもんでもないし。」

美咲「好きになるって、そう言う事じゃないかしら。私もあなたの瞳を見ているときれいで吸い込まれそうになるんだけど、それ以上は考えないことにしていたの。あなた、優の事も好きなんでしょう?それと優には同性を好きになったこと無かったって言ってたみたいだけど本当に本当?」

ヨネ「本当です、信じてください、さっきも言ったとおりで初めてだ。」
それは恋愛感情と言うよりむしろ自分にない魅力を持つ年上の女性へのあこがれに近いものだった。

美咲「ちょっと聞きたいんだけど、ヨネさんは本当は剣道の稽古したいんじゃあないの?」
ヨネ「うん、それもそうなんだけど、死後の世界も今は楽しい。いや楽しいって言うのは罰当たりな気がするんだけど、なんか、えーと剣道していると嫌なことを忘れる、でもここへ来ると剣道をしていなくても、だいたい同じ気分になれる。何でだろう?」

美咲「私もみんなといると、なんだかハイになって楽しいのよ。やっぱり損得関係が無い集まりだからかしらね。それにみんな仲がいいし、言いたいこと言いあえて。」

ヨネ「学校の部活より刺激的だ、みんな強いし、毎日勉強になる。最近は稽古あんまし、しないけどでも勉強になる、なんかそんな気がする。」
 

優と美咲30

 投稿者:TOS  投稿日:2008年10月 1日(水)21時57分14秒
  しばらくして美咲が来た。
美咲「あれっヨネさん、来てたの?土曜なのに珍しいわね。」と言いながらも嫌な予感がしていた。
ヨネ「実は美咲さんにお話があります。」

美咲「困ったわね、そう言うことはそっとしておいてほしいのに。」
ヨネ「えっ、まだ何も言ってないけど。」

美咲「私の勘違いだったらごめんなさいね、優のことでしょう!それも好意を抱いているって話。」
ヨネ「さすが美咲さんですね、その通りです。でもだからどうしたいとかは無いんです。いままでどおりでいいんです。どうかこの気持ち許してください。止められないんです。」

美咲「で、優はどうなの?ヨネさんの事が気になっていた時期もあったみたいだけど、彼女の気持ちを聞いて、気持ちが動いた?」
優「いじめないでくれよ。健ちゃんが美咲に言い寄ったときだって、俺たち信頼しあっていたじゃないか!好かれるのは俺にはどうしようもないよ。俺には美咲だけだ。」

美咲「それを聞いて安心したわ。私に内緒でこうして二人きりで会っているのは気分のいいものじゃないけど、約束しあって会ったのじゃないみたいだし、私が優を信頼しなければ余計に隙を見せるようなものだし、こうして正直に話してくれたんだからまあいいわ。」

ヨネ「ごめんなさい、確かに私が一方的に美咲さんの留守を知っていて押しかけたんです。告白したら優さんは美咲さんに秘密はもてないからこの話もしたいって言うものだから、それなら自分から言わなきゃって思ったんです。」

美咲「好きになってしまったものは仕方ないけど、優を好きになってもどうにもならないんだから、なるべく早く、別の人を探してね。さっき話に出た健ちゃんって人も、幼なじみなんだけれど、私のこと好きだって言うの、優と交際中の時だったこともあって、はっきりと断ったわ、交際中じゃなくても断った相手だけど。」

優「そう俺と美咲の信頼関係はどんなことがあっても崩れない。」
ヨネ「素敵だな、俺には結婚願望なんてなかったけど二人を見ていると結婚も、いいかなあって思うよマジ。じゃあそろそろ帰ります。」

それからも稽古よりもあちらの世界へ行くのが目的でみんな来るようになった。
最初は師匠に別れを告げる目的だったが、次第に自分の死んだ身内に会ったり、死後の世界の研究のためにいろいろな話を聞く者も出てきた。

優は稽古をしたかった。
ヨネにはそれがわかっていて優に付き合って稽古をしようとも考えたが、美咲の手前もある、また優はみんなの行動に合わせたい様なので、ヨネもついていった。
優のそばにいられるだけでもいい。

優は美咲の帰る時間に合わせて、一度現世へもどりまた二人で、やってきた。
村松「実はたいへんな事を聞いた。」
美咲「なんですか?」

村松「この世界の住人にも寿命がある。」
美咲「死んでる人なのに、また死ぬんですか?」
村松「そうらしい、あまりこのことを私たちの世界の人に話したがらないんだけど、今日死んだ親父とお袋がこっそり話しているのが聞こえて、追求してみたんだ。最初渋っていたけれどこっちの世界でも寿命があって、どうやらまた別の世界へ行くらしいって言うんだ。」

美咲「らしいっていうと、はっきりはしていないのかしら?」
村松「死ぬのは確かみたいだ、別の世界へ行くと言うのは噂だと言っていた。」
優「じゃあその世界への入り口があるのに違いない、きっと行ってきた人がいるんだ、その入り口を探そう。」

村松「噂が立つからにはきっとなにかあるのだろう。確かに行ってきた人がいるのかも知れない。でもまずは噂の真相を突き止めるのが先じゃないかな?」
美咲「私たちがここへ来たのも偶然発見した入口のおかげだけれど、そう易々と次の世界の入り口を見つけられっこないわ、それに村松さんの言うように、噂が単なる噂なのか、誰か行ったことのある人から広まった真実なのか調べないとね。」

優「そうか、どうすればいいんだろう?」
村松「地道に聞き込むしかないな。」

ヨネ「ひとつ聞きたいんだけど!」
村松「どうぞ。」
ヨネ「こちらの世界には確かに興味あるし、死んだ人にも会えて、なつかしいのはわかるけど、その先の世界の事調べてどうするんだ?」
村松「それは、俺って実は昔から死んだ後どうなるかとっても興味があったんだ。それで最初ここへ来られてとっても満たされた気分だった。今までの謎が解けたようで、でも新たな謎が出てきて、またとってもハングリーなのよ、わかる?」

美咲「それは誰だって多少死後の世界は興味あるわね。でも若い時は自分とあんまり関係無いような気がして考えない人が多いのよ、私も以前は考えたこと無かったけどここへ来た以上否が応でも興味は湧くわね。」

優「そうだな、俺も考えたこと無かった、でも今は興味ある。」
ヨネ「わかった、俺も協力する。」
美咲「あなた、優が言うと何でも協力するのね。」
ヨネ「そっそうかな?そんなことはないと思うけど、気を悪くしたのならすまない。」

美咲「いいのよ。」
それから迷子にならないように、二人ずつのグループに分かれて聞き込みをすることにした。
村松「遅くとも3時間後にここへ集合しよう。」
優「了解、俺たちは、まず師匠の家へ行く。」
村松「俺とヨネさんは、俺の親父のところから始めるよ。」
山本「じゃあ俺たちはどこへ行こうか?俺親は生きてるし、じいさんの家はまだ発見してない。」
佐々木「俺の親父のところで良かったら案内するよ。」
優と美咲は師匠の家へ向かった。
あとの四人も出発した。

優「こんにちは!」
優か声をかけると少しして、早苗が現れた。
早苗「どうぞ、お入りなさい。あらっ今日は二人だけ?珍しいわね。」

美咲「六人できたのだけれど、四人は別の所へ行っているんです。」
部屋には師匠が二人を待っていた。
剣持「やあ、いらっしゃい。そろそろ来る頃だと思っていたよ。六人て言うとあとは誰がこっちに来ているのかな?」

優「村松さんと、ヨネさん、佐々木さんに、山本さん」
剣持「ヨネさんは優たちと同じでほぼ毎日来ている様だね。」
優「ええ、彼女は本来稽古に来ている訳なんですけど、みんなに付き合ってもらっていて、なんだか申し訳ない気がしています。」
美咲「あれっ全員稽古に来ている訳なんでしょう?でもこんなすごい発見したのではしかたが無いですよね。」

剣持「そうだな、わしもここを知ったときは、びっくりした。ただ人に話してはいけないと思い一人で来ていた。しかしわしはそれほどこっちの世界に興味が無くて、生前はあまり来なかった、しばらく忘れていたくらいだ。早苗が死んでからは、たまに顔を見に来ていたがね。」

優「そうですか、メンバーのなかでも村松さんが、昔から死後の世界に興味があったらしくて、今日もあちこち手分けして調査しようと言うことになったんです。」
剣持「村松か、彼は確かにそうらしいな。わしはここへ来てから日が浅いので、まだ良く分からんが、知っていることなら教えるぞ、早苗もいるしな。」
 

優と美咲29

 投稿者:TOS  投稿日:2008年 9月19日(金)21時39分16秒
  宮本「結局お別れを言いに言ったのに、じゃあまた来ますって帰って来ちゃったな。」
佐々木「いいんじゃないの、どうせまた会えるんだし。」

山本「元気そうな師匠に会えただけでも感激でした。でも師匠はあそこにずっといて、いつでも会えるんですかね?」
佐々木「さあそれは聞きそびれたなあ!あの感じだといつでも会えるんじゃないかな。」

優「他の人たちにも言った方がいいですかね?」
宮本「ああ、きっとみんな師匠に会いたいだろうからな!そうすると優は当面は毎日あっちの世界に行くことになるな。」

優「そうか、そうですね、なんだか不思議な気持ちですよ、死後の世界の案内人みたいで。でもいいんですかね、毎日ツアーみたいに連れて行って?」

宮本「そうだな、わからないな、そう言うのに詳しい人どこかにいるんじゃないか?でももう言うたぐいの人ってなんかうさんくさいよな。今まで信じてなかったし。」

優「そうなんですよ、今回の件も自分でも信じられない。みんなも最初話したときは信じられなかったように、聞いただけでは信じられないですよ。師匠の話では問題なさそうだから、今はその言葉を信じるしか無いですね。」

宮本「その様だ。でも当面は関係者以外は話さないでおこう。あまり有名になってテレビ局でも押しかけてきたら大変だ。」

優「了解です。他の人もお願いします。家族にも言わないでください。」
ヨネ「俺は言わない。」
他のみんなも了解した。

そうして優の所に来る人々を案内する日々が続いた。
稽古はしばらくお預けだ。

その頃ヨネはとまどっていた。今まで男性を好きになったことが無かったのだが最近いつも優と美咲のことを考えている。
ほとんど毎日会っているのだが、会っていないときも二人のことが頭から離れないのだ。
強い男にあこがれる傾向は自分でもわかっていた。
しかし具体的に特定の男性に惹かれたことは無かったのだ。
同姓なんかもっと無かった。
(いけない。二人は結婚している。)頭ではわかっているのだが、気持ちはどうしようもなく優に惹かれていた。美咲にはあこがれの様な気持ちがある。

稽古の時も優と当たるとうれしかった。
日に日にその思いは強くなる一方で、告白せずにはいられない気持ちになっていた。
(なんとか二人きりになるチャンスはないものか?)

ヨネは授業が終わってから稽古に来るので、優の他に必ず誰かいる。
帰る時は美咲がいる。二人同時に告白する気にはなれない。
と言うことでしばらく告白のチャンスは無かった。

一方優は最初男性的なヨネに興味を抱いていたが、それは今まで会ったことのないタイプの女性だから興味を持ったようで、しばらくするとただの仲間として見ていた。
ただし唯一の女性であることには変わりなく、姿を見せない日は何となく寂しく思っていたのも確かだ。

美咲は美咲で今までは同姓に友達以上の好意を持ったことは無いが、ヨネには今までと違う自分でもよくわからない感情が芽生えていた。

土曜と日曜は他の人も自分の道場が忙しいらしく誰も来ない。従って優も休みと言うことにしている。しかし美咲が留守で優が一人きりの時など用の無いときは一人稽古をしていることもあった。

ヨネはそれを聞きつけた。
美咲「ねえ優、明日なんだけど、午前中お母さんにちょっと付き合わなければ行けないの。来るの午後になるけどいいかしら?」
優「ああ、了解!一人で稽古でもしているよ。」

(しめた、チャンスだ。)
次の日ヨネは後先のことを考えずに優の家へ来た。
優「おっちょうどいい練習相手が来た。」
ヨネは優が喜ぶのなら稽古の相手もしたかったが、今日は思い切って告白をするつもりで来たのだ。
告白をしたところでどうなるものでもないことも、わかっていた。しかしどうしてもこの思いを伝えたかったのだ。
ヨネが女性的ならもっと遠回しな立ち回りもできるだろう。
しかしヨネにはそれができなかった。

ヨネ「実は優、伝えたいことがあって来た。聞いてくれるか?」
優「いいよ。なに?伝えたい事って?」
ヨネ「実は自分でもよくわからないんだけど、俺優のこと好きかも知れない。今まで俺は男を好きになったことは無かった。」

優「ええっ!念のために聞くけど、今までは同性が好きだったとか?」
ヨネ「それもなかった。優が美咲さんを愛していることはわかっている、だから告白したからと言って、どうにかなりたいと言うわけではない、いままでどおりでいい、ただ俺のこの気持ちをわかってほしいんだ。」

優「そっそうか!わかった。好かれるだけらかまわない、かまわないけど、俺って秘密にしている事ができないんだ、きっと黙っていても、美咲にわかってしまうし、秘密にしようとしても顔に出るらしくて1日も持たない、だから気になることはみんな、話しているんだ。」

ヨネ「そうか、なら美咲さんにも俺から話すよ。午後に来るって言ってたよな!」
優「そう?、そうだなそれもいいかもしれない。ところで俺のこと好きなら頼みがある。」
ヨネ「何だ?エッチなことか?優のたのみなら、考えてやってもいいぞ。」

優「違う違う、いくら何でもそれはだめだ、稽古付き合ってくれないか?せっかく二人いるのに、稽古しないのはもったいない。」

ヨネ「やはりそうか、いいよ、俺の気持ちを竹刀に乗せて思う存分ぶつけてやる。」
久しぶりと言うこともあって、その日の稽古は白熱したものとなった。
稽古のあいだもヨネの優をを見つめる目が熱く感じられた。
面の格子の間からもその目は、はっきりと見てとれた。

(気がつかなかったけど今までの熱いまなざしは、稽古が好きなだけじゃなかったんだ。)
 

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